Notes for Video Editing
A lecture material for "GSP Program: Open Innovation"
Notes for Video Editing
DaVinci Resolve
この資料ではDaVinci Resolveというビデオ編集ソフトを使う前提で説明します。DaVinch ResolveはBlackmagic Designという会社の製品で,その機能と使いやすさが認められていますが,それに加えて,ほとんどの機能が利用できる無償版も提供されていることもあり,アマチュアからプロまで広く利用されています。
DaVinci Resolveの無償版と有償版の違いについては以下のサイトを参照して下さい。みなさんが普通にビデオ編集をするだけならば無償版で十分だと思います。
ダウンロードとインストール
Blackmagic DesignのDaVinci Resolveのサイトからダウンロードできます。
ダウンロードとインストールについてはグーグル先生などで検索してもらうと沢山のサイトが出てきますので,自分にあったサイトを見ながら自分でインストールしてみるとよいと思います。ただ,Windows用のインストール説明が多いので,macOSを使っている人は以下のサイトがわかりやすかったので参考にするとよいと思います。
BenesseのUdemyのサイト(https://udemy.benesse.co.jp/design/movie/how-to-davinci-resolve.html)
基本的な使い方
基本的な使い方もグーグル先生などで検索すると沢山出てきますので,ここではかいつまんで紹介します。
編集手順
DaVinci Resolveでは以下の順で編集を行います。
クリップの追加
利用する部分の切り出し(不要部分のカット)
編集
エフェクト・タイトル等の追加
書き出し
編集画面
それぞれに対応した編集画面が用意されており,それぞれウィンドウの一番下の編集画面切り替えボタンで切り替えることができます。
Media クリップの管理
Cut 切り出し
Edit 編集
Fusion エフェクト・タイトル等の追加
Deliver 書き出し
Colorは色味等の調整,Fairlightは音声編集の画面です。
編集のポイント
編集でもっとも大変なのは,クリップから必要な部分を切り出す(不要な部分をカット)する2番目の手順だと思います。これには大きく2つの方法があります。
クリップをタイムラインに追加してから,不要な部分をカットする方法(タイムライン上でカット)
クリップから必要な部分を切り出してタイムラインに追加していく方法(タイムラインに追加)
どちらも一長一短があります。
コンピュータのデスクトップ画面と,それを操作している人の映像を同時に表示するなどのように,2つ以上のクリップを並べて編集する場合は,音声に基づいてクリップを揃える機能が使えるので[方法1]がよいと思います。
カットする部分が多い場合は[方法2]の方が手軽だと思います。
方法1)タイムライン上でカットする
1)クリップをタイムラインに追加
メディアプールからクリップをタイムラインにドラッグ&ドロップします。
2)タイムライン上のクリップを揃える
タイムライン上の複数のクリップを選択
右クリックメニューから「クリップを自動配置」→「波形を使用」を選択
クリップの音声に合わせてクリップを揃えてくれる。
3)タイムラインをカットする
クリップをタイムラインにドラッグ&ドロップしてから不要な部分をカットします。
メニューの「Timeline」→「Razor」(Command + B / Control + B)または「Timeline」→「Split Clip」を選択するとクリップが切れます。まず,不要な部分の先頭と末尾でクリップを切ります。
不要な部分を選択し,メニューの「Edit」→「Ripple Delete」(Delteキー)を選択すると選択された部分が削除できます。
これを繰り返して不要な部分をカットしていきます。
方法2)タイムラインに追加
Cut画面で左上でクリップをダブルクリックします。すると右側で再生できる状態になります。
再生しながら,必要な部分の先頭でI(アイ)キーを押してINポイントをマーク,必要な部分の末尾でO(オー)キーを押してOUTポイントをマークします。これで必要な部分の先頭と末尾をマークします。
メニューの「Edit」→「Append to End of Timeline」(Command + F12)でマークした領域をタイムラインに追加します。
メニューの「Mark」→「Clear IN and OUT」(Option + X)でマークをクリアします。
これを繰り返してクリップ上の必要な部分をタイムラインに追加していきます。
スクリプトのポイント
話す速度については,日本語は1分300文字(10秒50文字),英語は1分100〜150語が聞きやすい速度と言われています。ナレーションを付ける場合はこの速度になるように,スクリプトを作成する場合は,時間に合わせてこの文字数になるように作成しましょう。
字幕については,日本語は1秒4〜5文字/1行最大13文字/1度に2行(6.5秒分)まで,英語は1秒間に10〜12アルファベット/1行40字以内/1度に2行(8秒程度)までを表示するのが読みやすいと言われています。提示時間がこれより短いと視聴者が読み取れなくなると言われています。文字数に合わせて画面を提示する時間を決めるか,画面を提示する時間に合わせて字幕の文字数を調整する必要があります。
字幕に関しては以下も参考になります。